食在広州
〝食は広州にあり〟。
そんな言葉があるほど、広州の人々は山の幸・海の幸を問わず、実に多彩な食材を口にします。それほどまでに、広東料理は自由で柔軟な料理なのです。
私が料理人として歩み始めたのも、長い歴史に育まれた広東料理の魅力に触れたからであり、中でも心を奪われたのは一杯のスープです。広東料理(粤菜)という世界の虜になった私が大切にしている想いをお伝えしてまいります。
伝統を受け継ぎ、
今ここで、
新たに生まれる味。
名古屋市中区東桜、「栄駅」「新栄町駅」「高岳駅」から
少し歩いた先にある中華料理店「粤菜R(エッサイアール)」では、
本場さながらの広東料理をご提供しております。
かつてイギリス領であった香港では、広東料理が長い歴史の中で
多彩な文化と融合し、独自の進化を遂げてきました。
そんな伝統に敬意を払いつつ、日本の四季や旬の恵みと
真摯に向き合い、創造性を加えた〝現代の広東料理〟を
お届けいたします。
誕生日や記念日といったお祝いの席をはじめ、
「ホテルマイステイズ名古屋栄」にご宿泊の際も、
どうぞ当店をお役立てください。
01
少油淡味
和に通じるやさしさと
未知の美味
広東省は中国の南部に位置し、海に面した温暖な亜熱帯気候に恵まれた土地です。この気候・風土により〝炒め〟や〝蒸し〟など、暑い季節にも食べやすい調理法が発展してまいりました。
中でも油の使い方や炒め方、火加減に独自の工夫を凝らしており、表面に残る余分な油を丁寧に取り除く「油抜き」を行うことで、重さを感じさせない軽やかな口当たりに仕立てております。
02
温故知新
広東の心で
日本の旬を
広東料理は中国の順徳、深圳地方を発祥とし、香港の多様な文化背景の中で独自に発展を遂げたグローバルな料理です。当店では現地・香港から直接仕入れる食材はもちろん、四季折々の日本食材も巧みに取り入れ使用しております。本場の伝統技術に店主ならではの感性を添えた、当店でしか味わえない逸品を、心ゆくまでご堪能ください。
03
食得係福
食を囲み
幸福な時間に
香港の方々には、「食得係福」という考え方があります。
これは〝食は福につながる幸せである〟という意味で、ご家族やご友人と円卓を囲み、会話に花を咲かせながら食事を愉しむひとときは、正に至福の時間とされています。そんな現地の文化を大切にしながら、〝料理を通して幸福な時間をご提供したい〟という想いを込めて、日々心を込めたおもてなしで皆様をお迎えしております。
香港で「母の味」と称されるのが、
滋味深い〝広東スープ〟です。
各家庭やお店によってその作り方は多様で、
大衆的な日常の一品としてはもちろん、
高級料理としての一面も併せ持っております。
当店では素材本来の旨味を引き立てると共に、香り付けに
乾物を加えて奥ゆきのある味わいに仕上げるのが信条です。
店主が現地・香港で出合い、その美味しさに感動した逸品を、
当店ならではの洗練された一杯としてご提供いたします。
当店のスープはお肉を
数種類使っています。
シンプルな味ほど、
複雑な組み合わせで
出来上がっているのです。
まずは、肉の下処理から。
沸騰させた湯に軽くくぐらせることで、
余分な脂やアクを丁寧に取り除きます。
金華ハムと下処理を施した肉に、
肉の量に応じて分量を
調整しながら水を注ぎます。
ラップをかけて蒸し器にセットし、
8~10時間、旨味を閉じ込めるように
じっくりと蒸し上げます。
丁寧に濾すことで、
芳醇な香りと深みのある
スープへと仕上がります。
最後に塩をひとつまみ入れて
味を整え完成です。
必ずご賞味いただきたいので、
どの時間帯にもご提供しております。